少し前になりますが・・・
2024年10月12日(土)、そらさやキッチンにて、鞆の津ミュージアムのキュレーターであり生活支援員でもある津口 在五 さんを講師に迎え、「表現が始まる はじめの一歩 アートセミナー & おしゃべり会①『ケアする現場のものづくり ~企画展《きょうの雑貨》開催からみえたこと~』」を開催しました。
当日は、鞆の津ミュージアムの活動紹介をはじめ、過去の展覧会内容や企画展《きょうの雑貨》で展示された作品や作者についての紹介、雑貨が生まれるケアの現場の共通する特徴、そして福祉施設で働くスタッフの重要な役割など、多岐にわたるテーマについて津口さんから丁寧な解説が行われました。加えて、津口さんが資料として収集された41都道府県にある64の福祉事業所や家庭で制作された約1,000点以上の製品の中から、特に印象深い数点を厳選して展示。参加者はその雑貨に直接触れることで、制作された環境や過程、そして制作者にまつわるエピソードを聞き、より深く理解を深めました。
参加者のアンケートからは、「素敵な会場でとても良かったです。福祉以外の分野、例えばデザイナーや行政関係者などが参加することで、さらに有意義な場になるのではないかと感じました」という声や、「少し難しく感じる部分もありましたが、内容が整理されていてとても分かりやすかったです。展示されていた雑貨も多彩で興味深かったです」という感想が寄せられました。また、「コロナ禍で『きょうの雑貨展』を訪れることができず残念に思っていましたが、今回のお話を通じてその魅力に触れることができ、大変満足しました。実際に雑貨を手に取ることができたのも素晴らしかったです」といった喜びの声も聞かれました。
今回のイベントを通じて、福祉やアートの現場における「ものづくり」の持つ可能性を感じ、多様な視点からその意義を再発見する場となりました。
参加者の熱心かつ和やかな雰囲気を感じながら、今後もこうした学びと交流の場を広げていきたいなと思いました。
参加者の皆さん、講師の津口さん、楽しく学びのある機会をいただき、ありがとうございました。
次回「表現が始まる はじめの一歩 アートセミナー & おしゃべり会②」「アート・ルネッサンスからのインスピレーション~審査委員が見た作品の魅力~」は11月30日(土)に行います。詳細は以下をご覧ください。
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表現が始まる はじめの一歩 アートセミナー & おしゃべり会②」
「アート・ルネッサンスからのインスピレーション~審査委員が見た作品の魅力~」