主催のプログラム

活動報告 おきらく劇場ピロシマ 演劇クラブ⑦ 2019.12.22

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2019年最後のおきらく劇場ピロシマ演劇クラブを、12月22日(日)10時~12時、場所は広島市中央公民館の大集会室2で開催しました。参加者は全員で9人。ピロシマ演劇クラブには、毎回違った仲間が訪れます。この日も新しい出会いがたくさんありました。

クラブの始まりは、みんなでぐるりと輪になってキャッチボールをしました。キャッチボールはご存知の通り、ボールを投げて、ボールを受け取る簡単な遊びですが、ボールを投げ合う人たちはいろんな力を使っています。

相手の名前を呼ぶ、呼ばれた方は返事をしてボールをとる準備をする、相手の準備ができたと思ったらボールを投げる。シンプルですが、輪の中にいる参加者は、遊びながら、自然に相手を受け入れていくことを体感します。

この日の演劇クラブのテーマは「相手を信頼すること・助け合うこと」です。キャッチボールをした後は「お助け列車」というシアターゲームをしました。やり方は簡単です。2人1組になって、列になります。列の先頭を歩く人は目を閉じて、後ろを歩く人は目を開けます。

目を閉じている人は前が見えません。先頭に立つ人は、自分の肩へ置かれた後ろを歩く人の手の感覚を頼りに進みます。

「目を閉じたまま歩く?」見えない参加者は、最初は恐る恐るです。お互いに「大丈夫?」「大丈夫?」と声を掛け合いながら進みます。

2人1組から徐々に列に加わる人数を増やして、3人1組、4人1組、最終的には7人が目を閉じて歩きます。最初は恐る恐る歩いていた目を閉じていた人たちもだんだん笑顔の余裕が出て来ました。

演劇は、人と人とがつくるものだからこそ、お互いに信頼することはとても大切です。お互いを信頼することで私たちは、安心して思いっきり自分を表現し、相手の表現を受け入れることができるのだと思います。

***

最後に、2チームに分かれて、短い台本を用いて発表を行いました。

修学旅行の夜を舞台に、台本の中には様々な人物が登場します。例えば、手が使えない人、トイレに怖くて行けない人、今いる場所から動けない人など………。この人は、どうして手が使えないのか、どうして動けないのか、チームごとにアイデアを出し合い、物語をつくっていきます。チームでアイデアを出し合うことで、自分の中にはない発想から生まれたキャラクターや風景が生まれます。

この創作の中で目指していることは、「できない」ことを「できる」ようにすることではありません。出演者は、物語の中に現れる個性豊かな人物や様々なハプニングを受け入れつつ、物語を発展させていくことを楽しみます。

また、その過程では、自分自身のアイデアを仲間に受け入れてもらう体験、一緒に創作をするチームの仲間と気持ちが繋がる心地よさを感じる体験など、日常とは違う空間の中では、様々な気持ちのキャッチーボールを行われます。この心地よさは安心感につながり、安心して自分を表現し、相手のことももっと知りたいと思い気持ちが繋がっていくのだと感じます。その関係から生まれるその時の表現は、唯一無二の作品です。この日の演劇クラブでもまた、今日集まったメンバーでしか作ることができない作品が生まれました。

さあ、次は一体どんな出会いがあるのでしょうか?

今年度は残り1月19日、3月20日 に開催予定です。ご興味のある方はぜひ会場にお越しいただければ幸いです。

次回開催予定
1月19日(日)14:00~16:00
場所:広島市中央公民館
TEL:(070)5671-8668 (9:00-18:00水・日・祝休み)
MAIL :5656okiraku@gmail.com

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