10月6日(日)の10:00からアートギャラリーミヤウチにて「2019ワークショップ5 心を動かそう」を実施しました。
講師は、アトリエ ラッカプラネットの西本 真祐子 先生です。
障害者福祉サービス事業所の職員さん、支援学校の先生、大学生、個人で制作されている方など19名が参加されました。
このワークショップでは、パーソン・センタード表現アートセラピーの一部を体験しました。安心して活動できる場所について考えたり、遊び心を持ちながら、様々な表現にチャレンジしたり、人とつながることを体験していきました。
ワークの前に、体調や気持ちをシェアしていきます。
今の自分の気持ちのレベルを親指の向きで伝えたり、たくさんある色の布の中から今の気分の色を選んだりと、先生の問いかけに応じて、位置を移動したりしながら、自分の今の状態を見つめました。
いよいよワーク開始です。
まずは、音楽のリズムに合わせ、それぞれが選んだ布を動かし会場内を歩きます。柔らかな布が様々な形で舞い、転がっている風船もゆらゆら揺れたり、転がったり、ふわりと浮き上がったりします。
小さなグループを作り、布を揺らしながら空文字で、自分の名前を伝え合いました。言葉ではない形で、自己紹介した時の気持ちや感想をシェアしていきました。次は、違う人に成り切って、言葉で自己紹介をしていきます。3歳児やラグビー選手、女優や美容師と色々な人が登場し、あちらこちらで笑声が聞こえていました。
体を動かした後は、アートワークです。
自分の名前を空文字で表現した際に気に入った動きを思い出し、クレパスやパステルを使ってその動きを紙に描いていきます。4枚から8枚の作品ができていきます。
1枚1枚の作品を繋ぎ、その変化に言葉をのせて、物語をつくりました。みんなでシェアしていきました。
自分が表現した体の動きから、作品が出来上がっていく体験を通して、創作する題材はとても身近にあることに気づきました。決まった形や線はないので、誰でも参加できる方法だと感じました。
また、常に肯定的な関わりをしていただけたので、とても心地よく創作することができました。本人さんのペースに合わせて話を聴いていくこと、「いいね」「すごい」だけでなく、具体的にいいと思ったところを伝えていくことなど、今後の活動に生かしていけるといいなと思いました。
支援者自らが表現することを体験をしたことで、いつもサポートしている方の視点に立って考えることができ、振り返って考える良いきっかけになったのではないかと思います。
表現は個々の内面から出ているものであり、それぞれに違っていて正解などないことを痛感しました。
参加者の皆様、西本先生、和やかな時間をありがとうございました。
〜アンケートより〜
- 点や線、動きから生まれる表現。面白かったです。
- アートセラピーというものを知れて良かった。
- 支援者として製作中、作者への声かけ等学ぶ事が出来ました。今後、気を付けていきたいと思います。
- 安心して活動できる場について考えさせられました。緊張した場でのやりにくさを感じました。
- 1つの動作から、創造性を出すことを学びました。なかなか描けない方への思いを悩んでいましたが役立てたいです。
- アートセラピー、表現アートセラピーがどのようなものか体験することで、学べてよかったです。皆さんとシェアリングがたくさん出来たことが役立ちました。
- 「上手」「すごい」と褒めていましたが、「私は○○と感じた」と、私がどう思ったかを伝えることが大事。傾聴と一緒だと思いました。
- 自分が思っている以上に表現する事を恥ずかしがっていることに気づきました。無意識的に、すごいですねとか評価的な事を言ってしまっていることにも気がつきました。
- 自分をみつめる、みつめて表現するような気がした。今後に生かしたい。