主催のプログラム

ダンス&美術表現ワークショップ「見つけよう♪ わたしの色 わたしの動き」実施報告

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9月22日(日)広島市中央公民館にて、ダンス&美術表現ワークショップ「見つけよう♪ わたしの色 わたしの動き」を実施しました。

ダンスの講師は、荒川 香代子 先生、美術の講師は、西本 真祐子 先生です。

ダンスが好き、つくることが好きと言われる方、10名が参加されました。

初めてお会いする方たちばかりだったので、まずはみんなで机を囲むように座り、簡単な自己紹介を行いました。皆さん、とても明るい方たちばかりで、自己紹介の時点で冗談や笑い声が飛び交い、ハツラツとした雰囲気でワークショップがスタートしました。

まず、自分の鼓動を感じながらそれに合わせて身体を動かしていきます。手を上にあげたり、広げたり、縮めたりとゆっくり身体をほぐしているうちに、みんなの動きが徐々に揃い始め、大体の方が同じテンポで脈打っている事が感じられるようになりました。

一人の動きに慣れたら、グループで身体を伸ばしていきます。手を繋ぎ、順番に支え合いながら、大きく胸を開いたり、体を引っ張り合ったりしながら全身を動かす気持ち良さや他者の力が加わる楽しさを感じました。

決まった動きはなく、参加者の皆さんそれぞれから生まれた動きを共有しあっていきます。自分の中にない表現を感じ発見していきます。段々、気持ちもほぐれて、動きが大胆になっていきます。

参加者さん同士の気持ちが少し近づいてきたところで、1回目の創作タイムです。

吊り下げてある、いろいろな形にカットしてある紙と、色紙を眺め、好きな形の紙と長方形の色の紙をそれぞれ1枚づつ選んでいきました。

1枚目は形に注目して選び、2枚目は色に注目して選びました。
選んだ色と形をしっかりと眺め、動きの栄養を蓄えます。

自分の選んだ形を眺め、長方形の紙にいろんな向きで置いてみながら、しっかり形を捉えらたところで、それをイメージしながら体を動かしていきます。

角のある形を選んだ方は、刺すような動きや突き進むような動きをされ、丸みがある形を選ばれた方はしなやかに、体をくねらせる様に動いていました。それぞれの形のイメージを作りながら、自分が心地いいと感じられる動きを探します。

それぞれ見つけた動きを披露しながら、お互いの心地いい動きを共感し合ったところで2回目の創作タイムです。

目の前に置いてある、色や質感の違う毛糸の中から、気に入った物を1つ選び、グルグルと板に巻き付け、ポンポンを作っていきます。

難しい部分は協力し合いながら作ります。

ダンスの時とは違い、みなさんとても静かに黙々と作業をされ、出来上がったポンポンは新たな相棒、友達、宝物の様な存在になってきました。

ポンポンを振ったり、回したりしながら、自分のポンポンを披露し合います。色々な動きをしていくうちに、ポンポンを投げ合ったり、カゴに入れたりとポンポンを通して交流が始まりました。他者の相棒のポンポンの色や触感を感じながら「この色もいいな」「このポンポンは柔らかいな」「やっぱり、自分のポンポンがかわいいいな」など色々な思いが湧き上がります。

時には、ポンポンを交換してみました。

自分の相棒が遠くに行ってしまった寂しさを感じたり、帰ってきた時に愛おしさを感じたりと、ポンポン1つで様々な気持ちの変化を感じました。

自分のポンポンを体の一部につけて踊ります。ポンポンが揺れるように体を動かしたり、みんなに自慢する様に順番で歩いていきます。皆さん、凛とした表情、堂々とした佇まいで、愛おしいポンポンをアピールされていました。

宝石をつけていくかのようにアピールしました。笑顔も素敵。

それぞれのポンポンの素敵さを共感したところで、ポンポンを麻ひもの卵の中に入れていきます。

卵に入ったポンポンを見ながら、自分の作品について感想を言い合います。

「守られている、守らないといけない感じがする」「もっと愛おしくなってきた」など色々な感想が飛び交っていました。

そんな卵を飾っていきます。

色々な場所に置き換えながら、大切なものをどこに置くか、掛けるか考えながら、シンボルになる共同作品が出来上がりました。

ワークショップの終わりを感じ、寂しさや、名残惜しさを感じました。

シンボルをみんなで眺め、ワークショップの始まりの時にみんなで共有した自分たちの動きを確認し、みんなで呼吸を整えて終了しました。

~アンケートより~

  • みんなで楽しく踊れたこと。今までのモヤモヤが晴れて、ストレス解消になった。
  • ダンスは気持ちよくなる。
  • みんなに見せるために表現(ダンス)したかったが、自分のためにもなることがわかった。
  • 多人数でワークショップする事で、心のやすらぎをもらいました。
  • 心や体をほぐしてから活動につなぐと、自然に力が抜け、本来の気持ちや動きが出てくる。

ワークショップを通して、みなさんの動き、表情、仕草、気の使い方、チームワークなどが変化していく様子をみることができました。ダンス表現、美術表現、音楽表現など、色々な表現方法はありますが、どの手段を使うにしても、表現することでうまれてくる多様な可能性を感じることができました。また、表現方法を組み合わせることも有効的な手法であることを学びました。

表現することの楽しさと、大切さを感じ、自分を表現できる場が身近にあることで豊かに過ごすことにつながると感じました。

参加者の皆さん、荒川先生、西本先生、楽しく、有意義な時間を共有させていただき、ありがとうございました。

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