7月末、県外(お隣の県)からのお客様がありました。
文化芸術振興に関するお仕事をされている方で、私たち法人のアート関係の取り組みに興味を持たれて、報告書などの資料が欲しいと、突然の来訪でした。
資料の請求ならば電話やメールで済むことですが、わざわざ足を運んで会いに来てくださったことにとても感動しました。
これまでの美術や演劇の取り組みについて、簡単なお話をさせていただいたのですが、研修会やセミナーなどにも参加されていて、いろんなことを知っていらっしゃいました。なので、なおさら、顔を合わせて話をすることを大切に思ってくださっていることが嬉しくて、ついつい、一方的に話をしてしまいました。
アートサポートセンターを運営する私たちの法人は、美術では、2001年「作品の素晴らしさを広く知ってもらう」ことから始め、「個々の表現を大切にする」ことに取り組んできました。演劇では、2016年から「共につくる」から「共に表現すること」について試行錯誤を繰り返しています。
「ひとりひとりが大切にされること」
「自由に表現する場があること」
「仲間がいること」
「相互に高め合える関係があること」
「継続すること」
「好き」
「福祉と文化」…
活動している中で、様々なキーワードが浮かんできます。
試行錯誤の真っ只中、大切なたくさんのことに埋もれながら、続けていくことから見えてくる何かを、少しつづ整理をしています。
今と向き合い、仲間と共に、大切にしていることをわかりやすく伝えていきたいと思っています。
障がいのある人のアートをサポートする現場でも、いろいろな情報があふれ、あっという間に目の前を通り過ぎていきます。そういう中で、このような出会いは、自身の活動を振り返ったり、大切にしているものを再確認するきっかけになります。そして明日への原動力になります。
たくさんの方と出会い、高まっていきたいと思う1日でした。
鰐川華衣