主催のプログラム

ワークショップ体験編⑥実施レポート

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9月8日土曜日、神石高原ティアガルテンにてワークショップ体験編⑥を実施しました。
講師は、粕谷 周司 先生です。
17名にご参加いただきました。

今回のワークショップでは、スチレンボードと水彩絵の具、スプーンやフォーク、クッキーの型抜きなど、形を楽しめるの道具を使います。

まずは、先生から版画技法についての話や作業の流れをご説明いただきました。
先生のワークショップに参加されるのは3回目と言われる方が多かった事もあり、和やかな雰囲気でスタートしました。

(作品1枚目)偶然性を感じる作品づくり。
水彩絵の具を使って、カラフルな用紙を作りました。この用紙の上に版画を刷ります。

スプーンやフォーク、ヘラなど色々な道具を使って、ただひたすらに、スチレンボードへ凹凸をつけていきました。
「私の知っている版画とは違う」「どんなになるんじゃろう」など、不安とワクワク感が入り混じった声があちらこちらで聞こえていました。

デコボコになったスチレンボードにローラーで黒い色のインクを付け、自分色に塗った、用紙を刷り紙として使います。
カラフルな色の刷り紙に、スチレンボードに刻んだ柄が写しとられ、味わいのある作品ができあがりました。
不安そうな表情であった方も、作品が出来上がった途端、とても明るい表情に変わったことが大変印象に残りました。

(作品2枚目)できあがりを想像しながらの作品づくり。
スチレンボードに好きな絵を描いていきます。この時に先生から注意点が1点伝えられました。
「版画は刷りあがると左右が反転するので、絵が反対にならないよう、出来上がり図をしっかり想像しましょう。」
注意しながらスチレンボードを掘り進めていきました。

ローラーで自分の好きな色の版画インクをつけ、白い刷り紙に写し取りました。

インクが乾いた後、水彩絵の具を使って色つけする方法を教えてもらいました。絵の具は、紙の裏からポイントになるところに色をつけていきました。

偶然が重なり合ってできた作品も、できあがりを想像して作った作品も、それぞれの世界観を感じられる作品たちが完成しました。

神石高原町では、これまで3回、指導者派遣やワークショップなどで粕谷先生に関わっていただいています。たった3回ではありますが、回数を重ねる度に、参加される方の変化や思い、表現の広がりを感じることができ、継続した関わりの大切さを学ばさせていただいています。

参加者の皆さん、粕谷先生、楽しい時間と、学びが多い時間をありがとうございました。

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