11月25日土曜日、尾道市立美術館にて「スキルアップセミナー&ワークショップ2017 ワークショップ④作品の魅力を伝えるしかけ〜企画・展示〜」を開催しました。
講師は尾道市立美術館の学芸員 梅林信二 氏です。
尾道の街並みが見える2階ロビーに7名が集まりました。
講演「作品の魅力を伝えるしかけ」
参加者が少人数ということで、親近感が感じられるワークショップにしていきたいという思いから、まず全員で自己紹介をしました。合わせて持ってきてもらった施設・事業所の作品も紹介してもらいながら、他どんな作品を作っているのか、なぜこのワークショップに参加したかなど、みんなで思いを共有しました。
尾道市立美術館の紹介を伺ったのち、展覧会を企画されるときに、どんなことをポイントにおいて企画されておられるか聞きました。タイトルのつけ方、展覧会のイメージ作り、たくさんの人に知っていただくためのツールなど、実際に尾道市立美術館で実践されておられることを聞きながら、展覧会以外のイベントでも共通して活用できるポイントがたくさんあるなと感じました。
また、美術館を歩きながら、作品を吊るす高さや、間隔、部屋の明るさ、順路に沿って考えられている作品配置など、普段何気なく見ていた展示が意図されて配置されていることを学びました。
ワークショップ「企画・プチ展示会をしてみよう!!」
展示の時に使用する道具の紹介や、どのように展示していくのか説明を受けました。その後、午前中の講演を聞いてもっと質問がしたいという意見から、一人一人が持って来た作品を、学芸員ならどのように展示するのかお聞きしていきました。
額の役割、額に入っていない作品や陶芸作品、手工芸品の展示の仕方など、一つ一つの質問に対して大変丁寧にアドバイスくださいました。
また、参加者からも自分の所属している施設・事業所ではどうしているかという話にもなり、参加者同士の繋がりも深めることができたワークショップになりました。
参加者の皆様、学芸員の梅林さん、充実した時間をありがとうございました。
(アンケートより)
・作品展の情報として、展覧会名をしっかり考える、チラシに力を入れることも大切とわかりました。また、展示における作品間の「間」といったような規則性も、初めて知ることが多く勉強になりました。
・「作品」(作る、作らせる、見る)のみに神経を使っていましたが、展示する側の工夫、という観点をいただいてハッとしました。
・ワークショップの内容が質問コーナーに変わってはいきましたが、自分の持ってきた作品をどうすればよいか、皆さんいろいろとコメント・アドバイスをくださってありがたかったです。
・はじめは長時間かなと感じましたが、すごせばあっという間でした。この機会に美術館内を見ることもできて勉強になりました。
・「楽しく展示したものは、見る人も楽しい」ってキーワードなのかもしれないと思いました。