主催のプログラム

障がいのある人のアート権利擁護セミナー

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11月3日(金祝日)広島県立美術館講堂にて「障がいのある人のアート権利擁護セミナー」を開催しました。
セミナーの講師は弁護士の三浦友美先生と知的財産研究家の加藤直規先生、ディスカッションのコーディネーターはNPO法人ひゅーるぽん理事長の川口隆司です。
12名の方が参加されました。

セミナーは広島県平成28年度障害者芸術文化活動支援事業で作成しました「障がいのある方のアートに関する権利 Q&Aハンドブック②~作品の利用・保管・廃棄と契約~」をテキストとして進められました。

講演1:「 Q&Aハンドブック②第1章より」(講師)三浦 友美 先生
著作権、著作者人格権、所有権など、創作活動に関係する、法律の基本的なことを学びました。また、実際に施設・事業所で行われているケースを取り上げ、弁護士の立場から、障がいのある人の創作活動をサポートする上で気をつけておいた方が良いと思われる点について、丁寧に解説いただきました。
 

講演2:「 Q&Aハンドブック②第3章より利用者と施設の間の著作権利用許諾」(講師)加藤 直規 先生
約束事を書面に残すことの必要性やハンドブックに記載した契約書の雛形の使い方、対価の考え方について解説いただきました。

ディスカッション:(コーディネーター)ひゅーるぽん理事長 川口隆司
         (講師)弁護士 三浦 友美 先生
             知的財産研究家 加藤 直規 先生
参加者からいただいた質問をもとに先生方とディスカッションしていきました。
「好きなキャラクターを描くことが好きな利用者の作品を作品展に出してもいいか?」「施設でTシャツなど自主製品を作る時に、利用者さんと何を取り決めておいたほうかいいか?」「学校で製作した作品の所有権は誰にあるのか?」など、日頃気にしておられたことを皆さん積極的に質問されておられました。

〈アンケートより〉
・モデル契約書を参考に契約書を作ってみようと思います。疑問点がでてきたら連絡させてください。
・難しい内容だったので、また引き続きこのセミナーがあると嬉しいです。とても大切なことなのでしっかりテキストを読んで考えてみようと思います。
・とても勉強になりました。またこのような機会を作っていただけたらと思います。

色々、意見交換をしていると、あっという間に終了時間を迎えてしまい、まだまだ、知りたいこと、聞きたいことがあるなという思いが残りました。
アンケートにもあったように、このようなセミナーが定期的に開催され、日々悩んでいることや疑問に思っていることをフランクに話せる場ができるといいなと思いました。

参加いただきました皆様、質問にお答えいただきました講師の先生方、誠にありがとうございました。

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