主催のプログラム

家族の会 ひまわり様 指導者派遣レポート

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9月30日土曜日、神石高原町知的障害者(児)家族の会 ひまわり 様から依頼があり、指導者派遣を活用したワークショップを開催しました。

講師は、粕谷 周二先生です。

一年ぶりの訪問でしたが、出会ってすぐに去年やったことの話をしたり、一年間描き溜めた作品を見せてくれたりと、みなさん素敵な笑顔で迎えてくださいました。

今回のワークショップのテーマは「黄金パワーを感じよう!!」です。
15名の方が参加されました。

まずは、神石高原町に向かう途中で採取した、秋を感じる素材をみんなで眺めました。粕谷先生の「これはなんでしょう?」の問いに、みなさん正確に返答をされていました。中には先生より植物に詳しいお母さんもおられ、知識の深さにみんなから驚かれる場面も……。(さすが、生まれも育ちも神石高原町のお母さん!!)

 

 

それから、金のことや金を使った名画について先生から説明を受けました。

 

八つ切りサイズの金の紙と、秋の素材、画材を準備していよいよ描き始めます。
描くときの合言葉は「どんな線でも黄金が助けてくれる」です。
みなさん「描きたい」という気持ちがとても強く、全く躊躇うことなくみるみる筆が進んでいきます。

 

先生は、葉っぱや稲穂、茎の線や色についてのアドバイスをされたり、参加者の質問に丁寧に答えてくださいました。

時には虫眼鏡で素材の観察もします。

1枚の絵が仕上がったら、少しだけ気分転換の表現遊びです。

レコードプレイヤーに金の紙をセットして、好きな色をのせていきます。レコードプレイヤーの回る動きに合わせてみるみる色が広がっていく感覚を楽しみました。

出来上がった作品は神楽の衣装一部みたい。

最後に大作に挑戦です。
およそ4mの金の用紙にみんなで思い思いの絵を描いていきます。
全身を使って、筆を動かしていきます。
描きながら、誰かが描いた絵を元に物語が進んでいったり、自分が持ってきていた図鑑を見ながら大きな太陽を描いたりとそれぞれが思いっきり表現していきます。
でも、黄金のパワーはとても強く、なかなか画面が埋まっていきません。
太い筆で線を入れたり、細かな生物をたくさん描き空間を埋めたり、みんなで協力して無事大きな作品を完成させました。
夢中になって表現される表情や、出来上がった時に「たのしかった」とつぶやかれた、参加者の言葉を聞き、充実した時間を過ごしていただけてよかったと感じました。

素材の持つ力を学んだり、表現をすることの楽しさや、身近なところに気心の知れた仲間がいることの大切さを改めて感じる事が出来た時間でした。
神石高原町知的障害者(児)家族の会 ひまわり 様、粕谷先生ありがとうございました。

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