主催のプログラム

舞台芸術(演劇)「広場をつくろう」ワークショップ③

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10月14日土曜日、舞台芸術(演劇)ワークショップ「広場をつくろう」を開催しました。
会場は、広島市心身障害者福祉センターです。21名の方にお集まり頂きました。
講師には、演劇発表会の演出をお願いしている永山智行さん(こふく劇場)をお迎えし、脚本を書いていただく脚本家の柳沼昭徳さん(烏丸ストロークロック)にもお越しいただきました。

これまで2回のワークショップでは、演劇の手法を使ったゲームを中心に、人と交流し合うことの喜びや、人の前に立ちセリフを読むことの楽しさを体験してきました。
3回目の今回は、来年1月の演劇発表会への参加希望者も集まり、少しずつ本番を意識したワークを取り入れました。

初めましてのメンバーもおられたので、まずは遊びながら心をほぐし合いました。

自己紹介ではみんなの前で「自分の好きな匂い」を発表してもらいました。

「湿った山の匂い」「焼肉の匂い」「旅館の和室に入った時の匂い」…など個性が光ります。

自己紹介が終わった後は、ウォーミングアップです。
舞台に立つためにどうしてウォーミングアップが必要なのかを説明を聞きながら、じっくりと行います。ウォーミングアップはひゅるるスタッフで俳優の坂田光平が努めます。
「サッカー選手もいきなり体を動かすことはできません。舞台俳優も同じです。」
ゆっくりと体を揺すったり、曲げたり、縮めたり、伸ばしたり、
舞台上を自由に動き回り、演技をするためには体を温めることが欠かせません。

続いては発声練習です。
体をリラックスさせた状態で、声を出します。みなさん床に寝っ転がって、お腹で息をする「腹式呼吸」の練習です。空気が入っているかお腹を触って確かめながら呼吸します。
口、唇、胸、おでこ、頭に音の響きが伝わるように声を出します。
響かせている体の場所に手を添えて、ブルブルと体が震えていることを確認します。

会場の中のあちこちで「アーーーーー」「アーーーーーーー」と声が響きます。
今度は伸ばしていた声を短く切って、一音一音に息を込めて発声します。
「あ」「え」「い」「う」「え」「お」「あ」「お」
まっすぐ前を見ながら大きな声で発声です。

最後は、短いテキストを使って、ミニ発表会を行います。
作品は『花火を待つ』(作 柳沼昭徳)です。
舞台は高校の演劇部。演劇コンクールの本番を明後日に控えた部員たちは稽古をしていましたが、その中で主役の女の子が、舞台セットに衝突して怪我をしてしまいます。
コンクールに間に合うのか、怪我の様子はどうなのか、部員たちは稽古場で話をします。

これまでのWSとは違い、出演者の数やセリフの量も多かったのですが、参加者はお互いに話し合いながら、練習を進め、最後にはチームごとにそれぞれの練習の成果を発表しました。
最初は慣れなかったメンバーも、だんだんと人の前に立ち、発表をすることに慣れてきたように思えます。

演劇の稽古は、皆さんの前で作品を発表するまでなんどもこの作業を繰り返します。
シーンを何度も繰り返し、セリフを何度も繰り返し、どのようにお客さまに作品をお届けしようか考え、何度も何度も試します。
これから本番までの2ヶ月間、このメンバーでどんな作品をつくることができるのか楽しみです。

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