9月24日(日)に社会福祉法人創樹会 あゆみ苑成人寮様にてスキルアップセミナー&ワークショップ2017 ワークショップ2「立体作品を通してアート表現を感じる」を開催しました。
福祉サービス事業所・施設のスタッフ、特別支援学校の先生など創作活動に取り組まれておられる11名がご参加くださいました。
事例発表は「あゆみ苑成人寮の取り組みについて」と題して、あゆみ苑成人寮の林施設長よりお話いただきました。
写真を交えながら、昭和34年の開設から今日までの社会福祉法人創樹会の成り立ちや、これまでのアートの取り組みについて聞き、58年という月日の流れに合わせて施設や障がいのある方の生活が変わっていく様子を感じました。また、利用者の方一人一人の生き様を表現活動と捉え、日々の小さな出来事や表現を感じ取ることのできる感覚や、それを生かす支援力がサポーターには必要であるなと思いました。
ワークショップはアトリエぱお代表の加藤宇章先生にご指導いただきました。
今回は立体物「ペーパースカルプチャー」の制作に挑戦です。
はじめに加藤先生から、色々なペーパースカルプチャーを見せていただきながら、ペーパースカルプチャーの魅力や作業工程、形の捉え方についての説明を受けました。作りたい形を簡単にドローイングして、いよいよ立体物にしていきます。
新聞紙に霧吹きで水を吹きかけ、ドローイングを元に形を作っていきます。加藤先生にアドバイスいただきながら形を整えセロテープで止めていきます。簡単な作業ではあるものの、一つ一つのパーツを作っていくことはなかなか大変で、賑やかだった会場はいつの間にか静まり返り、皆さん集中して制作に取り組んでおられました。
立体物の基礎が出来上がったら和紙を貼っていきます。手が水溶きボンドでベタベタになるのを濡れタオルで拭き、悪戦苦闘しながら、無事、形が出来上がりました。
時間の関係で着色の途中で、ワークショップは終了しまいましたが、終始皆さん楽しそうに制作されており、この雰囲気がまた日々の現場にも活かされていくといいなと思いました。
アンケートより
・他の施設の取り組みを知る機会があまりないので、少しだが知ることができてよかった。
・利用者さんの思いをそのまま作品に表現することの大切さがわかった。
・作品作りを通してたくさんの輪を広げていきたいと思う。
・久しぶりに作ることの楽しさを感じた。
・身近にあるもので立体作品ができるのがすごいなと思った。こちらのアイディアしだいで、作品の幅はいくらでも広がっていくなと感じた。
短い時間ではありましたが、感じることの多い事例発表とワークショップになりました。
参加者の皆様、林施設長、加藤先生、社会福祉法人創樹会様、ありがとうございました。