2016年9月24日
神石高原町知的障害者(児)家族の会(ひまわり)様のご依頼でワークショップ開催
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神石高原町知的障害者(児)家族の会(ひまわり)様から指導者派遣の依頼を受け、上教育センターにて絵画ワークショップを開催しました。講師は粕谷周司先生です。
今回のワークショップは参加された方の年齢も幅広いため、大中小と3つのサイズの作品制作に取り組みました。大きい方から順に、一緒に描く事を楽しめるような内容です。
まず【大】の作品は、「寒冷沙」という普段は農業などで使われる大きな布に、参加者全員で共同作品を作りました。ボールや筒、プラスチックカップ、大きな筆、箒などを転がしたり、押し付けたり、こすったり、参加者が思うように道具を使い自由に色をのせていきました。大きな布なので、参加者の皆さんが全身を動かしながらのびのびと取りくまれる姿が印象的で、体と共に緊張していた表情もほぐれていく様子がみられました。完成した布を持ち上げてみると、作品が光や風を通してキラキラと揺れてまるで色とりどりのカーテンのようでした。次に【中】の作品では、透明な塩ビ板の上に、絵の具を指や筆を使って描画していきます。紙と違い塩ビ板にのせた絵の具は乾きにくいので、失敗しても何度でもやり直す事が出来ます。その上、気に入った色合いができたら紙を乗せて転写すると、その部分を紙に残すことができ、1度に2作品の制作を楽しむことができる内容です。好きな色の絵の具を合わせながら「わぁオーロラみたい!」「これは何に見える?」など色の混ざり具合や偶然できた模様を楽しみました。
最後に【小】の作品は、はがきサイズの紙に小筆やペンを使って小さなものを描画します。いつも描く得意なもの、好きな食べ物などを題材にして、皆さん何枚も描かれていました。その作品を先生にみていただき、少しだけアドバイスいただきました。ちょっとしたアドバイスでこれまでどう描いていいか悩んでいたことが、あっというまに解決された方もおられ、表現したいという思いにそっとアドバイスできる存在の大きさと大切さを改めて感じました。
全体を通して、楽しい!こんな事ができるんだ!今度またやってみよう。という声を多く聞く事ができ、大変嬉しく思います。限られた時間の中でしたが、参加された方のエネルギーと絵を描く事が好きという思いを強く感じる事が出来たワークショップでした。