主催のプログラム

2019ワークショップ1「ペタペタ、ビリビリアート」実施報告

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

8月31日(土)福山市ものづくり交流館にて、2019ワークショップ1「ペタペタ、ビリビリアート」を実施しました。

講師は、わくわくアート探検隊隊長 にいのべ ちよ 先生(以後、隊長と明記します)です。  

福祉サービス事業所の利用者さん、職員さん、支援学校の先生、個人で制作されている方など、10名が参加されました。

わくわくアート探検隊の約束「見つける」「やってみる」と「一期一会」を大切に、声をかけ合いながら楽しんで創作していきましょうという、隊長の挨拶でワークショップがスタートしました。

隊長が制作された、ボードを見ながら色々な技法について教えていただきました。「スクラッチ」「スパッタリング」「フロッタージュ」など何気無くやっていた表現に名前があることや、身近なところ(玄関のタイル、壁紙の凹凸など)を利用して、新しい表現や見え方ができる事を学びました。

見て学んだ後は「やってみる」です。

好きな色を入れたトレーと少し長めのお絵かき棒を持って、大きなロール紙を囲みます。みんなで真っ白の紙に色をつけていきます。お絵描き棒を押したり、左右上下に動かしたりして、線や丸を描きました。自分のつけた点と他の人のつけた点を繋げてみたり、他の人の線をよけて描いてみたりすることで、日頃自分では描かない形などが生まれていきました。一緒に創作する面白さを体感しました。

2枚目は、先ほど学んだスパッタリングやステンシルなどの技法やローラー、ホウキなどを使っていきます。参加者の皆さんの動きも徐々に大胆になっていき、手のひらを押し付け始める方も現れました。

3枚目は黒い紙です。

白い紙に比べ、引き立つ色に制限があること、絵の具の濃度によって見え方が変わってくることを感じました。

最後は、白い紙に自由に描いていきます。4枚目となると少し皆さんの様子も落ち着いてきて、表現を出し尽くした雰囲気になり、参加者同士の対話が見られるようになりました。

点、線など表現が詰まった4枚の共同作品と参加者の一体感が出来上がったところで、ビリビリタイムです。

それぞれがとってのおきたいお気に入りの柄を好きな形に切り終えると、みんなで4枚の作品を破いていきます。みなさん、子どもに戻ったかのように、惑いもなく破かれ、破片をパラパラと投げたりして、楽しみながら作業を行い、あっという間に紙の破片の山が出来上がりました。

破いたものの中から、お気に入りの破片を数枚見つけていきます。破片に描かれている点と線たちは、大きな紙で描かれていた時よりも存在感が強く感じられる表現に変わっていました。

選んだ破片たちをダンボールに貼り付けて自分の作品を作っていきます。

土台にするダンボールも、好きな形にカットしたり、覆っている表面の紙を剥がしたりと色々なアレンジが見られました。貼り付けた後に、クレパスや絵の具で色を足したり、スパンコールや毛糸、シールなど、好きなパーツをつけたら、それぞれの作品が出来上がりました。

共同制作では、色々な道具で線を描くことや、体を動かしながら広い視野で作品を見ること、みんなで創作する楽しさを体験しました。個人制作では、素材を見つけ出すわくわくした気持ちや、作ることだけに集中する自分の時間、作品が出来上がった時の達成感を感じました。一つ一つの作業がシンプルで、多様な過程があるので、色々な方に楽しんでいただける創作活動だなと思いました。

創作の後には、現場の悩みを話される方がいて、隊長と残っていた方達で共感したり、今日の創作が共同制作と個人制作を進める上でとてもヒントになったと振り返ったりしました。

創作の体験ワークショップを通して楽しさを感じていただいたことに加えて、何か一つでもヒントを持って帰っていただける機会になったことがとても良かったと思います。また、参加者同士が共感しあえる時間が作れたことは、今後の現場活動に生かされると思います。

参加された皆様、にいのべ 隊長、学び多く楽しい時間をありがとうございました。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*

CAPTCHA