主催のプログラム

広場をつくろう2019演劇ワークショップ③ 活動報告 10/22

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今年度3回目となる「広場をつくろう2019演劇ワークショップ」を広島市心身障害者福祉センターで行いました。参加者は全部で、22人。講師には引き続き永山智行さん(劇団こふく劇場:宮崎県)です。

この日のワークショップは、来年2月に予定している、おきらく劇場ピロシマの演劇公演に出演するメンバーが集まりました。京都から公演の脚本を執筆いただく柳沼昭徳さん(烏丸ストロークロック)にもお越しいただき、3回目のワークショップが始まりました。

最初の30分は、ファシリテーターによるウォーミングアップを行いました。怪我をしないようにしっかりと体を動かすこと、気持ちを高めること、声を出すために喉を温めること、どれも大切なウォーミングアップです。

0~100歳になって歩く。3歳ってどんな歩き方?20歳は?50歳は?100歳になったら歩けているかな?いろんな姿を想像して、歩きます。

発声練習。リラックスしながら、伸びやかに声を出す練習です。

後半は、脚本の読み合わせを行いました。使用した作品は2018年におきらく劇場ピロシマで初めて上演した「ウタとナンタの人助け」という脚本です。

~「ウタとナンタの人助け」あらすじ~
広島の七つの川のいちばん東。
古くから「猿猴川」に暮らすカッパの一種「えんこう」。
ある日、猿猴橋から川に落ちてしまった人間が、
えんこうたちの暮らす世界ピロシマに迷い込んできます。
「久しぶりのにんげんじゃぁ、たっぷり味わってやろう!」
昔から、えんこうたちにお尻から生き肝を抜かれてしまう運命にある人間。
そのとき、えんこうの姉妹、ウタとナンタは人間を気の毒に思い、助けてあげることに。そして二人は人間を元の世界に戻してあげるため、ピロシマの街を走るピロ電に乗って、一路ピロシマ港へと向かいます。
はたしてウタとナンタは人間を無事帰すことができるでしょうか?

今年度は、「ウタとナンタの人助け」、「ウタとナンタのピロ電祭り」に続く、「ウタとナンタ」シリーズ最新作をお届けする予定です。公演に初めて参加される方もおられるので、脚本を読みながら、体を動かしながら、出演者同士を知ることを通して、「ウタとナンタ」の世界観を共に体験していきます。

参加しているメンバーは本当に様々なメンバーが集まっています。

大人も子どもも、学生も広島の俳優もみんな一緒に舞台に立ち、お互いを高め合っていきます。たくさんの人に知っていただくことが大切だと思い「障がいのある方と障がいのない方が一緒に創る舞台」と表現することも多いのですが、ファシリテーターとして加わっている私は、彼らの嘘がなく舞台に立つ姿に、「ああ、障がいとは一体なんだろうか」と何度でも考えさせられます。そして、いつかこのような表現をしなくても、「おきらく劇場ピロシマ」として知ってもらい、公演を楽しんでもらえるようになれば良いなと思っています。

演劇の公演は目に見える少しの部分ですが、目に見えない準備の間に育まれる出演者同士の関係や気持ちの高まり合いが、作品ににじみでるように思えます。

これからの稽古の様子や、演劇公演に関する情報も随時発信していく予定です。
見学なども受け付けておりますので、ぜひチェックしてみてください^^

(報告 山田めい)


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