主催のプログラム

体験ワークショップ ダンス/ムーブメントセラピー実施報告

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8月10日土曜日、広島市中央公民館にて、障がいのある人の表現活動を支援している方を対象にしたダンスの体験ワークショップを実施しました。ダンスという手段を使って、表現を見つめる機会をつくることと、心と身体はつながっているので、ダンスとアートを組み合わせた表現活動に取り組んでみたいと考えました。

講師は、ボディ・マインド・ヘルスセンター代表の荒川香代子先生です。

先生から「まずは、支援者が体験しましょう!」と言っていただいたので、体験ワークショップを行いました。

自己紹介中に、腕や手を触っている方が多いという先生の気づきから、椅子に腰かけたままで、手のマッサージからダンスが始まりました。

福祉事業所のスタッフさん、ダンスインストラクターの方など、4名が参加されました。

指先や指の間を摩ったり、抑えたりしながら手を眺めます。手の色や固さ、血管の浮き具合など自分の様子を感じます。自分の動きを観察しながら、手首、腕、肩と首とリズムに合わせて、動かす範囲を広げていきました。

立ち上がってからは、文字を体の動きで表現していきました。表現する文字は自分の名前です。「自由に身体を動かしていいですよ」という先生の声かけに、最初は戸惑い控えめに動いていた方も、徐々に大きな動きで会場全体を歩きながら身体を動かしていました。

一人で動くことに慣れたら二人一組となり、お互いの動きを鑑賞しました。その後、お互いの動きを真似していきました。その頃から、笑い声が聞こえるようになり、参加者の表情も明るくなっていきました。

ペアを変え、振りは違ってもいいので、相手のリズムを感じそれに合わせて自分なりに表現していくことに取り組みました。その中でも動きがピタッと合う瞬間があってとても心地よい感覚でした。二人一組でダンスしているはずなのに、全員で踊っているような不思議な一体感に包まれました。

一人で動く時と二人で動く時の気持ちの変化を振り返りました。

「一人で動く時よりも楽しかった。」「一人の時よりも、二人の時の方が、色々な動きにチャレンジすることができた。」「相手の動きに合わせるのが難しかった。」「一緒にできる動きは何かなと考えながら動いていった」「リズムが合う瞬間があり、その時がとても嬉しかった」「こんな動きがあるんだと新しい動きを知ることができた」などたくさんの気づきがありました。一緒に動くことを通して、表現から相手を知ろうとすることや、相手のことを考える体験は、日常支援にも生かせる視点だと感じました。

ダンス表現は、初めての挑戦だったので、ダンスをしたことがない人でもできるんだろうかという心配がありました。ですが、実際に体験すると日常的の動作が全て表現であり、ダンスにつながっていくことを知りました。日常の中の行動1つ1つがそれぞれの表現であり、それを感じ取ろうとする姿勢や視点を持つことで新しい発見があることに気づいてもらえたと思います。また、リズムが合った時の心地良さは、一緒に表現する気持ちが通い合う楽しさを感じる体験になりました。

次回は、9月22日(日)にダンス&美術のワークショップを開催します。体を動かすこと、創作活動が好きな方であれば、どなたでも楽しめる内容となっております。共に表現する楽しさを体験しましょう。皆様のお申し込みお待ちしております。

ワークショップの詳細がこちらから→→→https://hululu.jp/「見つけよう♪わたしの色わたしの動き」参加者/

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