主催のプログラム

スキルアップセミナー&ワークショップ2017 ワークショップ3

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10月15日(日)社会福祉法人ひとは福祉会 様の「交流スペースふらっと」を借りて、スキルアップセミナー&ワークショップ2017 ワークショップ3「指先から生まれる絵と造形」を開催しました。このワークショップでは、表現を楽しむと同時に、新しい画材にも触れてみることを目的に企画しました。

アーティスト、福祉サービス事業所・施設のスタッフ、特別支援学校の先生など創作活動に取り組まれておられる21名がご参加されました。
ワークショップの講師は、美術家 松尾 真由美 先生です。
今回体験する画材は「液体粘土」です。
まずは、松尾先生がワークショップの流れについて説明してくださいました。

初めは絵画表現の体験です。液体粘土と水彩絵の具を指を使って混ぜていきます。綺麗に混ざったら、少し厚めの用紙に手を使って思い思いの形を描いていきます。初めは指先だけを使って描かれる方ばかりでしたが、進むにつれて手のひらにも液体粘土が広がっていきました。中には「粘土の触り心地がいい〜」とハンドクリームのように手全体に塗り、感触を楽しまれる方もおられました。

 

 

同じ材料なのに手の動かし方や、粘土の重ね具合で表現の幅が広がること、思ったより乾きが早く、色が混じっていかないことを感じました。また、乾くと少し色が淡くなり、その上に絵の具を重ねることで、作品に深みが出てくることを学びました。

次に、立体表現です。前もって準備していた、食品トレーやカップ、タオル、紐、ドングリや葉っぱなどを台紙に貼り付けていきます。
みなさん、何をどこに置くのかをしっかり考えて、ただただトレーを貼り付けるのではなく、切ったりちぎったり、ひねったり、カップを重ねたりと楽しい形を演出されていました。形ができたら、白い液体粘土を塗っていきました。白い粘土をベタ塗りしたり、塗る厚みに変化させて模様を描いてみたりと色々な工夫が見られました。

作品が乾燥を待つ間に、社会福祉法人ひとは福祉会様の「共同ホームひとは」とひとは工房の「ひとは窯」を見学させていただきました。
就労センターあっぷの城崎施設長、ひとは窯スタッフの田中様に案内していただきました。
「共同ホームひとは」の入居部屋は個室であったり、外出は許可制でなく届出制のスタイルであることなど、利用者さんに「家もいいけどホームもいい」と思っていただけることを大切にされているそうです。
「ひとは工房」では陶芸の窯「ひとは窯」が置いてあり、日々陶芸作品を制作されておられるそうです。作業場にはとても可愛い、カエルや恐竜、アヒルなどが展示してありました。その他に、請負作業も行われており、必要な人には個人のスペースが用意され、ゆったりとした空間が作られていました。
参加者の皆さんは、ひとは福祉会様の理念や利用者さんの生活スタイルに興味をもたれて、色々な質問をされていました。

 

半日ではありましたが、ワークショップや見学を通して多くのことを学び、たくさんの刺激を受けた時間でした。
参加者の皆様、社会福祉法人ひとは福祉会の皆様、松尾先生、ありがとうございました。

(アンケートより)
●ワークショップ
・指を使う素材で色を重ね、面白くそして無心になって絵を描くことができました。
・日頃、自分が楽しんで作品を作るということが少ないので、思いっきり楽しめました。また、素材、色の使い方などのワンポイントで教えて頂き勉強になりました。
・画材を使えたり、ノウハウをこのような講座で自身が体験できる経験はとてもありがたいです。職場でも活かしてみたいです。
●見学
・わかりやすく説明して頂きありがとうございました。外出が許可制でないところがひとはさんらしいなと思い、新ためて驚きました。
・子どもたちの卒業後の進路をイメージすることができよかったです。
・特に入所施設の基本的理念に感動しました。
・施設の閉鎖的になりがちなところがなくて良いなと思いました

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